皆さんこんにちは!アポクリン党のyouです☀
マツダと言えば、鼓動デザインが美しいSUVやコンパクトカーのイメージが強いかと思いますが、かつてはスライドドア式のミニバンも販売していたのはご存じでしょうか?
当ブログをご覧の方はご存じかと思いますが、私も含めまだ多くの方がマツダのスライドドア式のミニバンに乗られているのではないかと思います。
理由は人それぞれかと思いますが、やはり運転の楽しさ(=運転のしやすさ)が他社のミニバンよりも勝っているからではないかと思います。
さて今回は、マツダのスライドドア式のミニバンが復活するかもしれないという噂について、過去に発売されていたミニバンを参考にしながら紐解いていきたいと思います!
というわけで、ゆっくりしていってね!
目次
マツダのミニバンについて
マツダはかつて、以下の4種類のスライドドア式のミニバンを販売していました。
ボンゴフレンディ
↑バブル崩壊後のキャンプブームに向けてマツダが投入したミニバンです。ルーフが電動で持ち上がる「オートフリートップ」という機構が採用されており、現代のキャンプブーム世代からすると羨ましい装備です…。
MPV
↑1990年から2016年までの間、3代にわたって販売されたマツダの上級ミニバンです。(初代は、ミニバンというよりもクロスオーバーSUVに分類され、「新しいカテゴリーの多目的高級サルーン」と呼ばれていました。)
※画像は3代目
ビアンテ
↑トヨタのノア/ヴォクシー、日産のセレナ、ホンダのステップワゴンに対抗するミニバンとしてプレマシーの車体をもとに開発されたミニバンがビアンテです。ベースがプレマシーだけあって、スポーティな走りとライバルに勝る室内空間が売りでした。
プレマシー
↑我が愛車のプレマシーは1999年から2018年までの間、3代にわたって販売されたマツダのスポーツミニバンです。初代は当時のファミリアをベースに開発され、スライドドアではなくヒンジドアでした。2代目からはアクセラのプラットフォームを流用したことによりサイズアップ(3ナンバー化)しています。
※画像は3代目
また、多人数乗車SUVとしては、以下の2車種を販売していました。
プロシードマービー
↑第1次SUVブームに向けてマツダが投じた、ダークホース的な存在がプロシードマービーです。
ベースがピックアップトラックだけあって、ライバルに引けを取らない悪路走破性能を誇りましたが、販売当初はガソリンモデルしか販売されなかったり、そもそも知名度がなかったりと苦労を重ねたモデルでした。
CX-8
↑第2次SUVブーム及び既存のミニバンを集約する形で、マツダの日本国内向けクロスオーバーSUVの最上位モデルとして開発されたのがCX-8です。2023年に惜しまれる形で販売終了しましたが、後継モデルとなるCX-80が発表間近となっています。
こうして振り返ってみると、意外と多くのスライドドア式のミニバンや多人数乗車SUVを販売していますが、爆発的な人気を誇っていたかというとそうではなく、やはりいつの時代も他社のミニバンに対しては劣勢な状況でした。
※商用車のボンゴ系統は除外しています。
スライドドア式のミニバンの復活はあるのか?
結論、可能性は五分五分といったところだと思います。
実際、当時の代表取締役社長兼CEO(現、代表取締役会長)小飼雅道氏は、CX-8発表時に「国内ミニバン市場は先細りしている」と指摘した上で、3列シートSUVでミニバンに替わる新たな市場を作り上げたいとの考えを示していました。
この思想が今も続いているとしたら、他社のようなスライドドア式のミニバンではなく、「走りの質を高めつつ多人数乗車が可能な3列シートSUV」を販売し続けていくと思われます。
しかし、私が五分五分だと考えた理由は3つあります。
世間のブームには必ず乗ってきている
ひとつ目の理由は、先述した車から分かる通り、当時世間を盛り上げた「〇〇ブーム」に対して必ず対抗馬をぶつけてきていたということです。
バブル崩壊後のキャンプブームには「ボンゴフレンディ」を、第1次SUVブームには「プロシードマービー」をといったように、必ずと言っていいほど他社にとってライバル車となる車を発表してきました。
もちろん、ミニバンブームにもしっかりと乗ってきており、MPV、ビアンテ、プレマシーといったスライドドア式のミニバンは「走りのミニバン」として有名な存在になりました。
トヨタの次期エスティマをOEM供給化?
ふたつ目の理由は、トヨタの次期エスティマが復活し、マツダにOEM供給化してスライドドア式のミニバンを販売するという噂が真実味を帯びてきたためです。
特に、SNSに投稿された次期エスティマのCG画像が話題になっていますが、このまま市販化したら面白くなりそうなデザインとなっています。
まだ公式からの発表はありませんが、CG画像のような原点回帰の姿に近いデザインで、新型のBEV用全固体電池をフロア下に搭載し、初代と同じようなパッケージングとして登場する可能性は大いに考えられます。
初代エスティマがかつて「天才たまご」と呼ばれた所以は、卵をイメージさせる未来的なデザインと、ミニバンでありながらエンジンを座席下に搭載するミッドシップレイアウトを採用しつつ、フラットなフロアを実現したことにあります。
また、エスティマといえば強力なエンジンと力強い走りを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。3代目に搭載されたV6エンジンは最高出力280馬力(かつての自主馬力規制)を発揮し、すさまじい加速を見せます。
仮に次期エスティマが発表され、先述したようなかつてのスポーティな走りが実現したら、マツダの思想とも合致します。あとはデザインですが、「マツダ2ハイブリッド」がほぼヤリスの見た目で販売されていることを考えると、大きなテコ入れはしてこないかもしれません。
↑マツダが2022年から欧州で販売している「マツダ2ハイブリッド」は、見た目がほぼトヨタのヤリスとなっています。
トヨタとの共同開発
最後の理由は、先述したトヨタの次期エスティマといった次世代ミニバンについて、マツダと共同開発する可能性があるのではと考えたためです。
トヨタとマツダは、2017年10月に互いに約500億円を出資し、資本提携すると発表しています。
また、トヨタはマツダ株の5.05%を取得し第2位株主となっており、先日もスバル、トヨタ、マツダの3社が、カーボンニュートラル実現に向けて電動化に適合する新たなエンジン開発を三社三様で宣言するなど、より関係が深まっていることがうかがえます。
トヨタとマツダはライバルではなく、マツダはトヨタからOEM供給やハイブリッド技術の支援を受ける等、身内のような存在になってきています。
↑かつての「アクセラハイブリッド」はトヨタのハイブリッド車よりも完成度が高かったため、当時のトヨタの技術者がかなり驚いていたとか。
このように、かつては地方のメーカーだったマツダが、今やトヨタも認める立派な会社になったのです。次世代のミニバンだけでなく、今後の自動車業界をあっと言わせるような車を共同開発する可能性は大いに考えられます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
マツダはかつて、スポーツカー顔負けのミニバンを作ってきました。
プレマシーも「ミニバン」というよりも「スライドドアが付いたスポーツカー」の方がしっくりきます。
また、マツダの社員の中の、特に子育て社員から「スライドドア式のミニバンが復活してほしい」という声が多く上がっているようです。私のプレマシーを担当してくれているサービスマネージャーの方もMPVに乗ってらっしゃるそうで…
何とかしてほしい!マツダさん、頼みます!!
もし、トヨタがエスティマを作って、マツダがOEM供給したら鼻血が止まりません…
今後の流れに期待しましょう。
というわけで、今回はこの辺で。
バイバイ!